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【実証実験あり】RPA×生成AIで飲食店の業務を自動化!人手不足解消・ミス削減の最前線とは?

  • 兎澤直樹
  • 8月15日
  • 読了時間: 3分

更新日:9月5日

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1. はじめに:飲食業界が抱える深刻な課題とは


慢性的な人手不足、スタッフの高い離職率、営業時間外の煩雑な事務作業……。これらは多くの飲食店が直面している課題です。

さらに、SNS運用やレビュー対応といったマーケティング的業務も現場任せになっていることが多く、「忙しい中でどうにかこなしている」状態が常態化しています。

こうした背景の中、いま注目されているのが「RP」と「生成AI(ChatGPTなど)」を活用した業務自動化です。本記事では、飲食店のリアルな現場に寄り添いながら、これらの技術をどう活かせるかを実証実験とともにご紹介します。


2. RPAと生成AIの基本と、飲食業への適用可能性


RPAとは、パソコン上で行っている定型業務(Excel入力、メール送信、Web操作など)を自動化するツールです。たとえば「売上データを日報に転記して送信」するような作業は、RPAに任せれば人の手を介さずに実行できます。

生成AIとは、ChatGPTのように自然言語を理解し、文章を生成できるAIです。近年は日本語の精度も飛躍的に向上しており、マニュアル作成やクレーム対応メールの下書き、求人票の作成まで可能です。

これらを組み合わせることで、飲食業におけるさまざまな“非接客業務”を大幅に削減できます。


3. 飲食業の現場で使える自動化アイデア10選

以下は、飲食店で実際に導入され始めている、または導入可能な自動化例です。

業務内容

注文内容のメール → 売上表へ転記

メニューの説明文作成

クレーム対応の下書き作成

勤怠記録ミスの検出

在庫不足の検出と発注書作成

求人票の自動作成・SNS投稿

シフト調整案の提示

アレルゲン表示の自動補完

SNS投稿文の下書き

営業後日報の自動作成

4. 実証実験:在庫情報から発注メールを自動作成してみた


🔍 シナリオ概要

  • Excelに記録された当日の在庫情報(例:食材の在庫数)

  • 基準値より在庫が少ない食材を検出

  • 発注先ごとに必要な食材をまとめて、

  • ChatGPTに「発注メールの下書き」を自動生成させ、

  • RPAでメールを自動送信


🛠 使用ツール

  • MICHIRU RPA

  • ChatGPT


📋 実装フロー

  1. ExcelファイルをRPAで読み取り

  2. 在庫が基準値未満の食材を抽出

  3. 発注先ごとに分類

  4. ChatGPTにプロンプト送信

      例:「下記の食材を、以下の形式で発注メールにして下さい」

  5. 戻ってきた文章をメールに貼り付けて送信



↑在庫が記載されたExcel
↑在庫が記載されたExcel

↑出力された発注時のメール
↑出力された発注時のメール

✅ 実行結果

項目

手動作業

自動化後

所要時間

約20分

約3分

誤送信リスク

中(コピペミス)

低(自動生成+送信)

メール文の質

担当者による差が大きい

一貫性がある文面に統一

5. 導入前に知っておくべき3つの注意点


  1. AIの出力チェックは必要

     生成AIは時折事実と異なる文を出力するため、人間の目によるチェックは当面不可欠。

  2. 導入効果の試算と“スモールスタート”が鍵

     一気に全業務を自動化するのではなく、まずは一つの業務に絞って導入効果を見極めるのが重要です。

  3. 現場スタッフの理解・定着が成功の鍵

     「自分たちの作業が奪われる」という不安感を解消し、むしろ“業務が楽になる”という意識改革が必要です。



6. まとめ:飲食業の未来を変えるのは“現場視点の自動化”

RPAと生成AIは、単なる「IT技術」ではありません。人手不足・業務過多という現場の課題を“仕組みで解決する武器”です。

まずは「発注メール作成」「日報作成」など負担の大きい一業務から導入し、徐々に拡大していくことが成功の鍵。

“人でなければできないこと”に集中できる現場をつくるために、今こそ第一歩を踏み出してみませんか?


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