RPA×AIで変わる法律事務所の働き方
- 兎澤直樹
- 2 日前
- 読了時間: 4分
~契約書レビュー自動化と訴訟資料整理のDX最前線~

ここ数年、法律業界にも確実に変化の波が押し寄せています。そのひとつが、RPA(業務自動化)やAI(人工知能)を活用した「法務DX」です。
とくに、契約書レビューや訴訟資料の整理といった業務では、「人の目」と「正確性」が求められる一方で、膨大な時間がかかるというジレンマがありました。
今では、こうした業務をテクノロジーの力で支援し、効率と品質を両立させる──そんな事務所や法務部門が、クライアントや経営層から選ばれる時代に入っています。
法務の現場でよく聞くお悩みとは?
法律業界では、いまだに次のような課題が根深く残っています。
契約書のレビューに毎回時間がかかる
文書のバージョン管理やチェックが属人的になっている
訴訟関連の資料が膨大で、整理・検索に時間がかかる
若手が単純作業に追われ、スキルが活かされない
ある事務所では、「契約書1件あたり、レビューに2時間以上かかる」という声も。業務量が多い中で、こうした反復作業に時間を取られてしまうのは、非常にもったいないことです。
そこで注目されているのが、RPAでの業務効率化と、AIによる文書解析の活用です。
契約書レビューは、RPA×AIでここまで変わる
RPAは「決まった手順の業務を、正確かつ高速にこなす」ソフトウェアです。たとえば、契約書レビューにおいて、以下のような処理が自動化できます:
契約書の雛形との自動照合
損害賠償条項や解除条項など、特定条文の自動抽出
チェックリストとの突き合わせ
表現の揺れ・抜けの自動検出
ここにAIを組み合わせることで、さらに高度な対応が可能になります
過去の契約と類似条文を比較
リスク条項の自動スコアリング
条項の修正案や提案ポイントの提示(自然言語処理)
これにより、レビューにかかる時間の短縮だけでなく、品質のばらつきや属人化の解消も期待できます。
訴訟資料の整理は、“AIが相棒”の時代へ
訴訟関連の業務では、以下のような課題が日常的に発生します
関連資料が多すぎて、全体像がつかみにくい
証拠資料と主張の突き合わせに時間がかかる
顧客ごとにファイルや分類のルールがバラバラ
こうした作業にも、RPAとAIは大きな力を発揮します。
RPAが、裁判所通知や証拠資料を自動でフォルダに振り分け、名前付けやタグ付けを処理
AIが文書を読み取り、 「この証拠はどの主張と関係するか?」といったラベルを自動で付与
さらには、登場人物や争点の関係図を自動生成し、訴訟戦略の“見える化”を支援
これは単なる“作業時間の短縮”ではありません。AIが「戦略パートナー」として、主張構成の補助まで行える段階にきているのです。
実際に成果を上げている事務所の共通点
RPA・AI導入をご支援してきた中で、成果を上げている法律事務所や法務部には、次のような共通点があります:
「テクノロジーは使ってなんぼ」という柔軟な姿勢
若手や事務スタッフの意見・視点を積極的に取り入れている
いきなり「全部自動化」ではなく、まずは1業務から段階的に進めている
一方で、「うちは特殊だから」「ミスが怖いから」と慎重になりすぎて、なかなか動き出せないケースも少なくありません。
ですが、RPAやAIは小規模な事務所でも柔軟に対応できる仕組みです。まずは「日々の面倒なルーティン」から、自動化の一歩を踏み出す事例が増えています。
社会の動き:法務もいよいよ“変革の時”
国全体でも、以下のような流れが進んでいます
「司法のデジタル化」や「法務DX」への国家レベルの後押し
デジタル庁の設立による行政・法制度の電子化の加速
企業法務における「戦略部門としての法務」への期待の高まり
従来のやり方を守ることも大切ですが、時代の流れに取り残されてしまっては、クライアントのニーズに応えきれない時代が来ています。
法務におけるRPA・AIの活用は、もはや「効率化」ではなく、「競争力そのもの」になってきているのです。
最後に:私たちが大切にしている考え方
法律の世界は、「人の判断」が問われる領域です。だからこそ、テクノロジーの力で支援すべきだと私たちは考えています。
RPAやAIは、職員や弁護士の「代わり」ではありません。「人にしかできない仕事」に、より多くの時間を使えるようにするための“右腕”です。
たとえば──
契約交渉でのクリエイティブな提案
クライアントとの信頼構築
訴訟戦略を深く練る時間
こうした本質的な仕事にこそ、もっと集中してほしい。そのための環境整備として、まずは契約書レビューや資料整理の自動化から、一緒に進めてみませんか?
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