RPA×生成AIでこれからの営業活動はここまで進化する!
- 兎澤直樹
- 4 時間前
- 読了時間: 3分

1. 営業の“非効率”はどこにある?
営業現場では「提案の中身」で勝負する前に、膨大な事務作業が立ちはだかります。たとえば、以下のような業務です:
見込み客リストの作成・整形
お礼メールの作成・送信
日報・報告書の記入
これらの作業は、付加価値を生まない“作業”に多くの時間を奪われている現状を表しています。営業支援ツールを導入している企業も多いものの、「現場が本当に望む効率化」には届いていないケースが散見されます。
2. 注目される“RPA×生成AI”という組み合わせ
ここで注目すべきは、RPAと生成AIの組み合わせです。
RPAは“手足”の役割:繰り返し作業を自動化
生成AIは“頭脳”の役割:言語処理・要約・分類・文章生成
どちらか片方ではできない領域も、組み合わせることで営業現場の自動化に大きな可能性が広がります。
3. 検証の概要
「展示会で獲得した名刺データをもとに、お礼メールを送り、その内容を報告する」というシナリオを想定し、以下のツールを用いて実験しました。
RPAツール:MICHIRU RPA
生成AI:ChatGPT
その他:Google Spred Sheets、Google mail
3-1.名刺データから営業リスト生成
展示会で取得した名刺情報をOCRで読み取ったCSVファイルからスタート。以下の流れで処理しました。
ChatGPTでCSVを読み込み、企業名・業種・部署名などを抽出
Google Sheetsに出力し、営業リストを作成
3. 担当者がアプローチ優先度、会話内容など備考欄に記載
🔍 ChatGPTのプロンプト例:
「以下の名詞から企業名・業種・部署名を抽出してください。」
⇩作成した営業リストの例

3-2. 個別お礼メールの自動生成と送信
続いては個別メールの自動化です。さきほど作成した営業リストを基に、ChatGPTでメールを生成・送信しました。その際、アプローチ優先度の高➡中➡低の順に行いました。
スプレッドシートに記載の各企業情報を読み取る
お礼メール本文を生成
Google mailで自動送信し、送信ログを保存
⇩生成されたメール例(抜粋)

結果:テンプレ文と比べて“らしさ”が出たメールに。
3-3. 営業報告の自動作成
最後に、送信ログから報告書を自動生成する工程です。実行はメール送信日の営業時間終了時を想定しています。
RPAでメール送信ログをスプレッドシートに集約(Google管理コンソール)
ChatGPTで「送信先企業数、反応率、改善点」などを要約
管理者向けに報告メールを生成・送信
⇩生成されたレポート例(抜粋)

⇩生成されたレポート例(抜粋)

4. まとめ:小さく始める“RPA×生成AI”の営業改革
今回の実証実験で得られたポイントは以下の通りです:
事務的作業が90%以上削減(例:60分→5分)
“営業らしい仕事”に集中できる環境を実現
導入もスモールスタートでOK:リスト生成やお礼メールから始められる
一方で、生成AIは万能ではなく「誤分類」や「不適切な文面」も稀に発生します。そのため、人間が最終確認する工程を挟む運用設計が肝要です。
📌最後に:あなたの営業現場でも、まずは一つ自動化してみませんか?
この記事のように、自社内で少しの工夫とツールを組み合わせるだけで、営業活動の質が変わります。「RPA×生成AI」は未来の話ではなく、今日から始められる“営業の武器”なのです。
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